【私の”ココデトモル”】なぎさでの暮らしで見つけた、子どもの頃からの夢(ねっぴ)

 

淡路島に来たきっかけ

私が淡路島と出会ったのは、フィンランドへ1年間留学して帰ってきたばかりの頃でした。

大学を卒業したばかりだった私は、長崎の実家にいながら就活を始めましたが
このまま就職することに、違和感を感じていました。
「このままでは、自分らしさを失ってしまう」
「実家から離れて、自分を見つめて、一度自由にやりたいことを決める時間を持ちたい」
そう思って、地域おこし協力隊の仕事を探してみたり
国際交流に関わることができるプロジェクトを探していました。

そこで見つけたのが、淡路島での「世界青年の船」に関わるお仕事。
内閣府が主催する国際交流プログラム「世界青年の船」が淡路島に寄港することになり
世界14カ国から230人が3日間、淡路島で体験をするプログラムの企画から運営までを行いました。

私の"ココデトモル"
日本を含む14か国、約230名の青年たちが淡路島を体験しました

最終日はAWAJI Global Gatheringを開催。最後のスピーチを担当しました。

「ココデトモル」との出会い


住居は淡路島の郡家に用意してもらっていました。
郡家は、昔ながらの商店街が残っていて、八百屋さんやお肉屋さんで買い物ができるし、多賀の浜という砂浜のきれいな海まで徒歩ですぐ行ける場所です。

実は淡路島に引っ越す前、あるイベントでシェアハウス「ココデトモル」の存在を知りました。
自分がどうありたいか、自分の生き方を見つけるきっかけの場所というコンセプトを知り
「まさにこれこそ私のやりたかったことだ!」と思いました。

実は、私の中にも
「もっとみんながその人らしく生きていく、サポートをしたい」
そんな想いが心の奥にずっとあったのです。

きっかけはフィンランドへの留学。
周囲は自分より年上の大学院生ばかりで優秀な人が多く、
ただ英語がしゃべれるだけで自分は他に何もできない、と自信がなくなっていた時期がありました。

その頃、ずっと続けて資格も取得していたヨガに助けられました。
ヨガをすることで元気が出たし、それを教えることで人の気分を良くすることもできる。
もともと「あなたはあなたのままで良い」という考え方が軸となっているし
大自然の中でフゥーっと自分を解放する時間を取ったりして、自分を取り戻したんです。

私の"ココデトモル"ねっぴ「子どもの頃からの夢に向かって」

それをきっかけに、周りの人にヨガを教えたり、
悩んでいる友人からの相談に応えたりするうちに
「人はそれぞれ良いところがあるから、その良さをもっと活かしてほしい」
「それぞれが自分の中心に戻ってくるような空間を作りたい」
という想いを持つようになりました。

自分のやりたかったことが、ココデトモルのコンセプトとぴったり一致していたんです。

「なぎさ」のコミュニティマネージャーに


イベントで知り合った「ココデトモル」の担当だった子に「まさにこれが私も作りたかった空間なの!」ってナンパしたんです(笑)
そしたらなんと、その子からコミュニティマネージャー(コミュマネ)を探しているのでやってみる?と提案してもらいました。

コミュマネの役割は
なぎさにあるコモンスペースで、入居の方や地域の方が来れるちょっとしたイベントをしたり、なぎさ自体を、みんなが住み心地よい空間であるようにすること。

入居してた方々でやりたいことリストを書いてみたり、話し合ってお掃除表を作ったり、
みんなが交流できるよう自分なりに考えながらやっていました。


みんなのやりたいことリスト。海でのピクニックは楽しかった!

同じ地域おこし協力隊インターンとして吉見依里さん(エリー)もなぎさに住むことになりました。
パソコンと向き合う仕事がとても苦手だった私にとって、報告書やツアースケジュールの調整など、実務を難なくこなすエリーの存在はとても大きく、助けられました。
反対に私は人と接することが好きなので多くの場面でそれが活かせたと感じています。
お互いただ得意なことをやっていて、最初は本当にこれでいいの?と衝撃を受けたことを今でも覚えています。

エリーとは一緒に住んでいたので、ご飯を作って一緒に食べたり、日常の生活をする中で
「こんなところいいよね~」とよくお互いに褒めあっていて(笑)
住んでいる人の良いところを褒め合えるシェアハウスって良いなぁって思いました。

コミュマネをやってみて改めて、
自分は人と接したり話したりすることがとても好きなんだということ
それぞれが心地よくいることや、自分の得意なことを活かしながらやりたいことをやっていくことが、良い空間を作ることに繋がるんだということに気付きました。

住んでいるみんなでこのなぎさを作り上げていった部分がもちろん大きいですが、周りの人から「ねっぴがいたから良い空間になった」と言われることがあり、ただ私が私らしくいることで、周りに貢献できることがあるんだと、気づきました。

子どもの頃の夢にむかって


淡路島って、自由に自分のやりたいことをやっている、魅力ある人がたくさんいるんですよね。

自分はどうするのか悩んでいたので、将来についていろんな人に話を聞いてもらいました。
「ちょっとでもやりたいと思ったら挑戦してみなよ!」
「世の中には、本当に企業に向かない人と企業に適応できる人がいる。
ねっぴは企業でもきっとうまくやっていけるから、経験としてやってみても面白いんじゃない?」
そんな言葉に勇気づけられながら、自分が本当に何がしたいのか考えていました。

そんなとき浮かんできたのが、小さな頃の夢でした。
よく飛行機に乗る機会があり、CAさんを見るのをとても楽しみにしていました。5歳のころにはCAになりたいと思っていましたが、きっとただの憧れであって、本当にやりたいことではないかも、といつしかあきらめていたんです。

淡路島で、ココデトモルでの暮らしを経て、私は「やっぱりCAになる夢を叶えたい」と思い、CAを目指すことにしました。
故郷の長崎に一度戻って、その夢に向けた勉強や就職活動を行い、今年の10月から念願のCAの仕事が決まりました。

私がCAを目指すことができたのは、淡路島で出会った人々との出会いも大きかったけれど、何より、一回立ち止まって自分とゆっくり向き合う環境が目の前にあったからだったなぁと思います。
海が目の前にあり、毎日、夕陽を見て美しさに感動し、自分本来に立ち戻ることができる。
「なぎさ」でそんな暮らしができて本当に良かったです。

最後に、ココデトモルに住む機会を与えてくれた友人、たくさんの刺激をくれたシェアメイト、イベントを開いたらふらっと美味しいものを持って駆けつけてくれた友人、ココデトモルを通じて関わって下さった全ての方に感謝を贈ります。

さて、私はココデトモッタので、次の目標に向かって駆け抜けます!!